トラウマになるぐらいの俗悪残虐小説
こんなものが堂々と大手出版社から刊行され、しかも文庫になっていることに戦慄を感じます あらすじは農民が反乱を起こし蛮行の限りを尽くすというものですが そのほとんどが強姦 小説?AVの脚本? 著者の猟奇的なまでの変態ぶりが伺われます それか女性に痛烈なコンプレックスと恨みでもあるのでしょうか?
当時中学生の自分は読みながらハァハァしてしまいましたが読み終えたとたん激しい精神錯乱に襲われました そしてエロ本を買ってしまったかのような羞恥心が沸き上がり この本を夜中にこっそりとドブに捨てにいきました 今でもこの作品の残虐描写のトラウマは消えません 強姦ネタさえ入れておけば受けると思い込んでいる猟奇変態小説です 何でも活字にしてしまえば文学になるんですか? 本という紙某体の崇拝を盾にかざしやりたい放題のポルノを出版するとは もはや犯罪レベルです
万人向けでない素材を使いながら、旨く料理している
素材が「農民の反乱」でグロテスクなので、女の私としては目を覆いたくなるような情景が多く、あまり好きではない。しかし人間の内面を旨く抉り出しているし、よい作品であると思う。作家の力量を感じる。
いわば万人向けでない素材を使いながら、作家の力量で旨く料理しているという点が、「良くない材料を使いながら、調味料と料理人の腕で作り上げた、絶品の中華料理」のような作品である。
一気に読めました。
フランスのこの時代については、殆ど知識がなかったので、それなりに面白かった。歴史知識は、えてして国ごとに別々にしか頭に入っていないので、意外に、別々の国々を横ざしにした「同時代性」を把握することは難しい。歴史小説は、ときとして、そのような同時代性についての知見を与えてくれる。この小説でも、北仏ジャックリーの乱と、北伊チョンピの乱って、言われてみれば、20年しか違わないんだなぁ、と当時が立体的に把握できて、ちょっと嬉しくなった。 歴史小説を読むと、「実際はどうだったのか」と思うことになるが、本文庫の場合、あとがきに本ネタが記載されていて、便利。そこで驚いたのは、この、高校生の教科書にも出てくる有名な農民反乱が、実はジョン・フロワサールの年代記の1ページ程度の記述だけが、資料の全てらしい点。こうしたかすかなかけらのような記述を、日本の高校教科書にも載せるに至ったのは、イングランドのワットタイラーの乱や、イタリアのチョンピの乱、ボヘミアの農民戦争など、この時代に起った一連の乱と関連をもたせる「史学理論」のなせるわざだろうか。いづれにしても、フロアサールの年代記の記述から、1冊の小説を構築した作者の力量は、この作者の著作を読むのははじめてなのだが、歴史小説家として「本物」を感じた。
補強的な意味で
佐藤作品の中では珍しく農民を扱ったものであり、 悲惨な描写が多いためだろうか、 他作品にくらべて読了後の爽快感がなかった。 だが、「双頭の鷲」や「傭兵ピエール」を先に読んでいたので、 本作品と合わせて時代背景をより深く感じることができた。 ある作品ではこともなげに兵隊が徴発を実施するが、そんな簡単なことではないのだ。
エンターテイメントではないが・・・
興奮状態において本能のままに傍若無人になる人間。 そうしむける指導者。 人間の本質を目の当たりにしておびえる若者。 集団心理。氏の書かれる小説はエンターテイメント性が高く 読後にすっきり「あーおもしろかったー」という気持ちになるのが好きなのですが、 この本は途中で何度も目を覆いたくなるようなリアルな 表現が続きあまり楽しめなかったのは事実です。 ポルノ小説?確かにそう取られる人もいるでしょう。 がしかし、それだけでしょうか。 皮をかぶる必要の無くなった人間の振る舞いとはあのようになってしまうのではないか、 という気がしてなりません。 本当にあの時代に生きて無くて良かった、と思わされたとともに 人間の本質は何も変らないことも強く感じました。! イラクの解放後の略奪市民の様子を見てあらためて この小説は良く描ききっていると思う。 小説として読んでみるべきか? 佐藤氏の作品はもうあらかた読んでしまった。という人にむいてるかもしれません。
集英社
傭兵ピエール〈上〉 (集英社文庫) 傭兵ピエール〈下〉 (集英社文庫) 王妃の離婚 (集英社文庫) カルチェ・ラタン (集英社文庫) 双頭の鷲〈下〉 (新潮文庫)
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